レジオネラ菌の感染とレジオネラ症の恐ろしさ
レジオネラ菌とは
レジオネラ症という病気の発症原因となる細菌で、多くの種類が存在し、総称して「レジオネラ属菌」と呼ばれます。
レジオネラ属菌は通常、沼や河川などの水中や湿った土壌など広く自然界に存在し、施設の冷却塔内や浴槽内などの温水中にも生息。特に36℃前後の温度を好み繁殖します。
レジオネラ属菌の感染経路
「エアロゾル」という、目に見えないほど細かな水滴。人はエアロゾルに乗ったレジオネラ属菌を吸い込み肺に入れてしまうことで、レジオネラ属菌に感染します。
たとえば、温泉などの温浴施設でレジオネラ属菌が繁殖している場合、ジャグジーやバブルジェット、打たせ湯、シャワーなどで発生したエアロゾルを吸い込んでしまうことで感染してしまうことがあるのです。
死のリスクもあるレジオネラ症
レジオネラ症とは
レジオネラ属菌を吸入することで起こる気道感染症です。
症状は「レジオネラ肺炎」と「ポンティアック熱」のふたつの種類があります。
レジオネラ肺炎 | ポンティアック熱 |
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風邪のような症状からはじまりますが、数日後に高熱や悪寒、筋肉痛、吐き気、意識障害などを引き起こし、重症になると死に至るケースもあります。 | 突発的に発熱や悪寒、筋肉痛などが生じますが、数日で治るケースが大半です。 |
いずれも健康な成人の発症リスクは低いですが、抵抗力が弱い高齢者や乳幼児などは発症リスクが高く、近年では40代以上の中年層の発症報告も増えています。
また、レジオネラ症の報告数は年々増加傾向にあり、世間一般でレジオネラ対策への関心も高まっています。
レジオネラ症を予防するには、
そのために必要なのが、レジオネラ属菌の定期的な検査。温浴施設などに対しては、各種条例や通知によりレジオネラ属菌の検査が義務づけられています。くわしくは以下のページでご確認ください。